【あと2日】VR公開カウントダウン!

こんにちは!3年の藤原です。早稲田祭大隈講堂VR公開まであと2日!

さて今回は…

📚「和」を感じる本特集📚

すっかり夜風が冷たい秋になりましたね。この過ごしやすい季節にお気に入りの本を片手に読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。

こたつに入ってぬくもりに包まれながら読むのも良いですし、涼しくなる夕方にバルコニーで本の世界に浸るのも素敵です。少し変わった体験をしたいなら静かな神社の境内や自然の中で本を読むのがおすすめ。外界から切り離されたような不思議な感覚を得られるはずです。

さて、今回は秋の読書にピッタリな「和」を感じる小説や漫画を紹介していこうと思います。

読みやすいものをセレクトしたので気軽に手に取ってみてください!

1、「しゃばけ」シリーズ(著)畠中恵

長崎屋の若旦那一太郎は外出もままならないほど病弱で、祖父から手代の姿に化けた妖怪を護衛につけられていた。ある日、こっそりお店を抜け出した一太郎が殺人事件に遭遇。手代である犬神や白沢、小鬼の家鳴、市松模様の着物をいなせに着こなす屏風のぞきなど、粋な妖怪たちとお江戸の町の難事件解決に乗り出すが……

長く続く「しゃばけ」シリーズ!畠中惠さんの一番の魅力は一癖も二癖もある妖怪たちの描き方にあります。個性的に、生き生きと描かれる妖怪たちと若旦那が、私たちを一風変わった江戸の世界へ連れて行ってくれることでしょう。比較的読みやすいですが、一作目「しゃばけ」が時代用語が多くて読みづらいと感じた方には「つくもがみ貸します」がおすすめ。速いテンポでポップな付喪神の会話が繰り広げられる劇のような小説です。

2、「ばけもの夜話づくし」(著)マツリ





「当宿ではお代は一切いただきません。その代わり貴方の『秘密』を頂戴いたします」

何か問題を抱えた人間や人ならざる者達が訪れる宿「叢雲屋」。宿代として支払うのは自身の「秘密」。さぁ今宵の来訪者は—–?お聞かせしましょう、咄咄奇怪な百鬼夜談を。

何者にもなれる、何者でもない正体不明のばけもの「大将」が宿の主人となり、宿を訪れた客の「秘密」を集めていくダークファンタジー短編集。人は誰しも「秘密」を抱えています。その「秘密」を誰か信頼出来る人に打ち明けるもよし、全くの他人に零すもよし、墓場まで持っていくのもひとつの選択でしょう。人が大事に抱える「秘密」とどう向き合うか。そこには悲喜交々さまざまな想いが複雑に絡み合って存在します。もちろん誰かの秘密を覗く、自分自身にも。「叢雲屋」で大将たちと共に、年代も性別も(もしかしたら、生き物としての在り方も)異なる者達の「秘密」を、人生の片鱗を覗いてみてはいかがでしょうか。

3、「夜市」(著)恒川光太郎

この世の者ではない人外の妖怪たちや死者たちが営む異世界での「夜市」。
そこに足を踏み入れてしまった人間は、「何か」を買わなくては元の世界に帰れない…。幼い頃、弟と二人で夜市に迷い込んでしまった祐司は、夜市を出るために弟を人買いに売ってしまった。自身の「野球の才能」と引き換えに。祐司が帰ったもとの世界に、弟の存在する余地は消えていた。そして月日は流れ、野球部のエースとして活躍する祐司は再び夜市へと向かう。

「無欲なる者はどこにもいけない」。あらゆるものが手にはいる夜市、逆に欲しいモノがない者は帰ることが出来ない夜市。夏祭りの最後の花火のような、ひどく切ない物語です。表題作「夜市」他、傑作短編二本が収録されています。

▶︎いかがでしたか?

ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね📕

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