早稲田大学創立者・大隈重信の出身地、佐賀県のお祭りシリーズ第二弾!

今回は、「吉野ヶ里(よしのがり)ふるさと炎(ひ)まつり」をご紹介!!

もくじ

  1. 吉野ヶ里(よしのがり)ふるさと炎(ひ)まつり」のいろは
  2. 地域に息づく、いのちの火

1. 「吉野ヶ里(よしのがり)ふるさと炎(ひ)まつり」のいろは

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[1] どんなお祭り?
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吉野ヶ里ふるさと火まつりは、生活の原点である火をモチーフにしたお祭りです。
吉野ヶ里といえば、やはり吉野ヶ里遺跡。お祭りは、その歴史公園内で行われます。
ここは、遡ることおよそ2000年弥生時代の人々が集落を成した地で、一説には当時のクニ・邪馬台国があったともいわれており、国の特別史跡に指定されています。

卑弥呼
邪馬台国の女帝・卑弥呼


このお祭りでは、太古を生きた弥生時代の人々の暮らしに思いを馳せながら、壮大な雰囲気を味わうことができます。

1996年の「世界・焱(ほのお)の博覧会」を機に98年から行われ、
地元や、各地から訪れた1万5000人をも超える人々の心に火を灯しています。

吉野ヶ里遺跡 物見櫓

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[2]たいまつ行列
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人々がそれぞれ松明(たいまつ)を掲げ、列となりライトアップされた古代遺跡群を巡ります。
その際には、古代衣装である貫頭衣をどなたでも体験することができます。ひとたび身を包めば、古代にタイムスリップできるでしょう!

そして、連なるともしびは、古代から連綿と続くいのちと、人々の連帯を思わせます。まさに蛍のように美しく、やさしさを帯び、同時に力強さも感じさせます。

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[3]卑弥呼さまのかがり火
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クライマックスでは、卑弥呼さまが巨大な篝火(かがりび)を灯します
主役三方(卑弥呼・王子・従者)はふるさとの成人の方、そして彼女らを囲み、見送る巫女や兵士は、中学生が担います。
彼女らが身にまとう古代装束にも目を引かれます。

厳粛な美しさを放つ光が、闇夜を照らします。


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他にも、「赤熊(しゃぐま)太鼓」などの地域芸能や日本舞踊のパフォーマンス、
さらには巨大な大木を回して摩擦熱を起こす火起こしタイムトライアルなど、企画盛りだくさん!
2日間を通して楽しめること間違いなし!!

2. 地域に息づく、いのちの火

「火」は、古代より明かりとなり、食を支え、人々とともに生きてきました。

この地域ではこの祭りの他にも、固有の火祭り行事があります。
例えば、お正月門松やしめ縄等を持ち寄り、各集落で餅を食べる「ほんげんきょう(火気行)」と呼ばれる祭りも存在します。
(そのお餅を食べるとその1年間はずっと幸せに過ごせるそうです!!)

古代装束に身をつつみ、幻想的なともしびを見つめながら、
ロマンあふれる当時の人々の暮らしを想像してみてはいかがでしょうか!

————————————special thanks—————————————-
・吉野ヶ里ふるさと炎まつり実行委員会 事務局(吉野ヶ里町産業振興課内)
・一般社団法人 佐賀県観光連盟
———多大なるご尽力をいただきました。心より感謝申し上げます。———