第6回 フリッパーズギターを紹介

こんにちは。ブログ企画第6回目を担当する文化構想学部2年の石垣です。

今回は、僕の好きなフリッパーズギターというバンドについて紹介します!

フリッパーズギターとは



フリッパーズギターは、1989年にデビューし1991年まで活動していたバンドで、現在は解散しています。

メンバーは?

スペースシャワーミュージック フリッパーズギター https://spaceshowermusic.com/images/artists/artist_11500851.jpg?60c6182583f02



メンバーは小山田圭吾さんと小沢健二さんです。


もともとは5人で組んでいたバンドでしたが、デビューと同時に3人が脱退し前述の2人組になります。

では、まず二人について説明します。


小山田圭吾さん(左)はそのファッションセンスで注目されており、高校生のころから雑誌にスナップが掲載されていました。フリッパーズギターでは全曲でボーカルを担当し曲も書いています。フリッパーズギター解散後はソロユニット「コーネリアス」として活動を開始し、3rdアルバム「Fantasma」以降は海外での活動も精力的に行っています。


小沢健二(右)さんは中学生のころからジャック・ケルアックやアメリカの60’sのカルチャーを好み、東京大学文学部に進学しています。在学中は哲学書を読み漁り自分でも詩を書いていたそうです。フリッパーズギターではすべての楽曲の作詞を担当し、作曲もしています。解散後は、ソロで活躍し1994年の2ndアルバム「LIFE」をきっかけに「オザケン」ブームを巻き起こしました。


どんな音楽?


フリッパーズギターは、ネオ・アコースティックと呼ばれるジャンルのバンドに大きく影響を受けています。


このネオ・アコースティックとは、1980年代初頭に流行したパンク・ムーブメントの影響を受けて誕生したジャンルです。


しかし、ネオ・アコースティックはパンクのストレートで攻撃的な音楽性や歌詞とは対照的に、アコースティックギターを用いた静かな曲調やきれいなメロディに乗せて歌うことでよりその歌詞を際立たせるというスタイルでした。


フリッパーズギターも同じように、アコースティックサウンドにもどかしさや苛立ちを込めた歌詞を乗せるというスタイルをベースにしていました。


しかし、ネオアコだけにとどまらずアルバムを出すごとに異なるジャンルの音を取り入れており、そこも魅力の一つです!




アルバム



活動期間が短かったフリッパーズギターですが、発表したアルバムも3枚と少ないです。ですが、どれも良いアルバムなのでそれぞれ簡単に特徴とおすすめの曲を紹介したいと思います!


1stアルバム 「Three cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった~」

全曲英語で歌われており、前述したネオ・アコースティックのバンドたちの影響が大きいアルバムです。


この英語詞はさまざまなネオ・アコースティックのバンドからの引用がありつつ、しっかり韻が踏まれています。本当にすごいです。


おすすめは、「hello/いとこの来る日曜日」「The chime will ring/やがて鐘が鳴る」です。


2ndアルバム 「CAMERA TALK」

今作から詞は日本語になります。ネオ・アコースティックの影響が色濃かった前作に比べ、より多様なジャンルのサウンドが取り入れられています。


日本語になった詞は、もどかしさや苛立ちをそのままストレートに表現するのではなく洒落た言い回しで表現していてこちらもと
ても素晴らしいです。


おすすめは、「Young, Alive, in Love/恋とマシンガン」「Big Bad Bingo/ビッグ・バッド・ビンゴ」「3 a. m. op/午前3時のオプ」です。


3rdアルバム 「DOCTOR HEAD’S WORLD TOWER/ヘッド博士の世界塔」

僕の一番好きなアルバムです。ネオアコがベースにあった前2作とは異なり、1980年代末からイギリスで流行していたマッドチェスター、シューゲイザーといったムーブメントのサウンドをベースに古今東西のサウンドをサンプリングして作られています。


例として、2曲目の「GROOVE TUBE」では1973年のイタリア映画「Sesso Matto」のサントラがサンプリングされています。しかし、この映画は日本での初公開は2005年、サントラのCDが発売されたのも2000年です。一体彼らはこのサントラ盤をどこで見つけたんでしょう…


また、歌詞も大きく変化しています。これまでは洒落た言い回しで感情を表現していたのですが、今作では退廃的かつ気怠げで諦観に満ちた詞が印象的です。


サウンド、歌詞ともにフリッパーズギターというコンセプト・思想の集大成とも呼べる作品です。


このアルバムは、本当に素晴らしいので全曲おすすめです。



終わりに


いかがでしたか?

今回は僕の大好きなバンド「フリッパーズギター」について紹介しました。

フリッパーズギターは解散してもう30年が経つうえに、当事者の2人が解散後すすんで語ろうとしないためになかなか話題に上がりづらいバンドだと思います。


しかし、忘れてしまうにはとてももったいない素晴らしいバンドです!




今回の記事で少しでも興味を持ってくれた人は、ぜひ一度聞いてみてください!


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